亀崎潮干祭 西組花王車
壇箱
花王車の壇箱は、弘化3年(1846)立川和四朗冨昌の傑作で「太平楽楽人」の彫刻が施されています。
同楽人の下絵は、立川義明氏(東京都在住、日展参与)が所蔵していて、北斎漫画を参考に彫刻したものと考えられます。
現在も二種類の下絵が保存されており、衣服の大変細かな柄まで描かれている物で
特に、楽人一人は後ろ向きで笛を吹いている素晴らしい構図です。
壇箱の構造も重組を組んで二重にしたところが、文政10年(1827)に完成した中切組力神車、天保8年(1837)完成の田中組神楽車のものと異なります。
おそらく立川和四朗冨昌は、力神車や田中組の壇箱を上回るものを意識して製作したのであろうと考えられる。
また、蟇股を飾る小振りの彫刻も美しく豪華である。車の名前が花王車で、花に音楽を添えバランスの良さを醸し出す工夫が窺えます。
 |
 |
 |